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2011年07月 アーカイブ

ガソリンとディーゼル

ベレットは38年第10回モーターショーに出品され、初めて大衆の前に姿を現しました。


丸味を強調したスタイルに観客の人気がどう反応を示すか・・・。


メカに弱いわたしなどはそのへんに興味を持ったことを思い出します。


すでにトヨタ、日産が寡占体制を固める小型乗用車の分野に切りこむだけに、ベレットには数々の特徴と機能が備わっていました。


今では普通のことですが、ワイドセレクションとしたのはこのべレットが元祖格です。


ガソリンとディーゼルの2種、コラムシフトとフロアシフトの2方式、ベンチシートとバケットシートの2タイプ。


それにサスペンションに四輪独立懸架を採用したのも、このモデルが最初であったように思います。


ベレットはそれから11年間、ジェミニにバトンを渡すまで、部分的な改良を加えられながらもモデルチェンジなしに生きつづけました。


ベレットは今ではさすがに中古車情報なども少ないですが、当時はかなりの人気を誇ったのです。


・・・そのこともこのモデルの特徴と言ってよいかもしれません。

次世代のくるま

いすゞ自動車がベレットの企画に着手したのは、昭和34年のことです。


折から日本の工業分野には、業種を問わず初めて技術革新の意識が芽生え、それはたちまちのうちに酒々とした流れに化しました。


日進月歩の新技術・・・。


この年代にそれを鋭敏に反映したのが、中古車情報の多い乗用車であったと言えます。


眼前に展開する販売競争は、一面技術競争でもありました。


しかし見落としてはならないのは、この当時から技術者たちの眼が、世界の市場に向けられていたことです。


追いつけ、追い越せの目標は世界・・・。


これが技術者の意識であり、歴史的には『時代の姿』であったと見なければなりません。


昭和34~35年あたりから次々にデビューする国産乗用車が、高速性能を競い、車体重量の軽量化に苦心し、高速安定性能の向上を重視したのも、目的は一つ、世界に通用するためでした。


いすゞベレットはその水準を具えて誕生しました。


世に在ること11年、次世代モデルにバトンを渡して墓標の列に入りましたが、くるま昭和史を飾る立派なモデルであったと思います。


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