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2011年09月 アーカイブ

国際商品としての自動車と中古車

自動車は国際商品です。


ひとたび貿易の自由化が実施されれば、外国車は大手を振って国内市場に流入してくるでしょう。


価格、性能、外観をひっくるめた商品性において外国製乗用車の人気が中古車情報の多い国産車にまされば、その帰結するところは火を見るより明らかです。


まだ公害問題も発生せず、オイルショックなどは夢想だにしない30年代の後半ではありましたが・・・


自動車業界にとってこの時期に直面した事態は深刻なものがありました。


先発メーカーにおいて然り、まして後発メーカーにとって、それは越えがたいハードルとも思われました。


後発メーカーが背負う数々のハンデをどう克服するか・・・。


昭和30年代の半ば、松田恒次社長の胸中に去来する思いは、この一点に集中していました。


35年5月に発売した軽乗用車マツダR360クーペは、末端価格30万円という廉価が人気を呼んで好調なスタートを切りました。


・・・このまま軽乗用車メーカーにとどまる限り、トヨタ、日産との競合も避けられます。

総合自動車メーカーとしての実力

R360クーペが幸先のよいスタートを切れたのも、そのおかげと言えなくもありません。


しかし行く手には開放経済体制への移行にともなう国際競争の情勢が待っています。


トラックはともかく、乗用車部門は軽規格だけの企業力で、果たして国際競争に勝ち残れるものかどうか・・・。


答は否です。


それなら中古車情報の多い乗用車部門でも小型車、普通車の分野に進出して、総合自動車メーカーとしての力を蓄える以外に道はありません。


幸いにも、メーカーの数こそ十指に余るとは言え、総合自動車メーカーの実力と社格を備えているのは、トヨタ、日産の2社だけです。


あとはすべて後発メーカーであり、見渡したところ、どのメーカーもナンバー3の座に等距離の位置にいます。


東洋工業(現マツダ)が起つべき時は今を措いてない・・・。


恒次社長の決意は固まりました。


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